ブログは自己顕示欲

鬱になった妻(スーザン)の記録をしていくブログです。

3月24日 嘘をついて診療予約

【スポンサード リンク】

 その後、スーザンの状態はというと一進一退。基本は引きこもりのような状態で、家から一歩も出ないのですが、調子が良く且つ私の休日であれば外に出かけることもあるという状態。
 ただ、問題は調子の悪い日で、しきりに「死にたい」と自殺願望を口にします。また、腿を内出血するくらいに強く複数回叩いたり、衣服で首を締めたりするようになっていました。夜、寝れないことも多くなっています。
 もちろん私も心配で、病院に行くことを勧めるのですが、それはスーザンが嫌がります。自分が病気であることを認めたくない。そんな思いもあるでしょうし、世間体なども気にしているのでしょう。
 いずれにせよ、不眠は深刻で、このままでは心配で私も寝れません。夫婦共倒れになってしまいます。私としては妻であるスーザンを何とか支えるつもりですが、ある程度の睡眠をとれないようでは体力にも限界が来ますし、こういう時だからこそ夫の私がきちんと働いて、稼ぎを得なくてはなりません。
 3月23日の夜もスーザンが寝れない夜でした。仕事から帰るとスーザンは布団に横たわっており、「死にたいの」と自殺願望を口にします。
 急いで食事を済ませ、私も布団に入ります。「大丈夫?」「寝れない?」「まぶただけでもつぶると楽だよ」と声をかけますが、決定的な効果はありません。
 しばらくする「ボクッボクッ」という拳で腿を打ち付ける音がしました。スーザンが腿を叩いています。止めると今度は頭を叩きます。それも全力で。再び止めれば、今度はカーディガンをロープ状にし、首を締めます。止めます。この繰り返しが続きます。
 しばらくすると疲れたのか「もうやだ」「なんでだろうね」とスーザンがつぶやきます。自分で自分がわからないのでしょう。なんで自分を叩いているのか。止めると「こうすると気が済むの!」と言うのですが、一時的な衝動がそうさせるのでは。
 「お医者さん行ってみようよ」「きっと良くなるよ」
 落ち着いたところで声をかけてみますが、反応がありません。
 「じゃあ、モーガンが行ってきてよ」「眠れないから、睡眠薬もらってきて」
 私としてはスーザンに通院してもらい、治すためのきっかけを得ることが第一目標ですが、現状で一番の問題は不眠であり、とりあえず睡眠薬をもらい、それでスーザンが寝ることができればまずまずの解決です。
 それに私がお医者さんにかかれば、私も何かしら得ることがあるだろうし、直接話して信頼できる先生であれば、スーザンに紹介しやすいだろうと。
 3月24日の朝、以前から口コミなどで評判をチェックしていた心療内科に電話をかけます。幸いにして翌日の空きがあるということなので予約を入れます。
 病気なのは妻なのに、病気ではない夫が先に病院に行く。
 何とも不思議な話ですし、嘘をついて病院にかかるわけで、気が重い話ではあります。しかし私が病院に行くという行為がスーザンを安心させ、もらえるお薬で不眠が改善されるのならば仕方ないことと割り切ります。現実、私も不眠状態に追い込まれつつありましたし。
 藁をもつかむ思いというのが率直なところでした。